2006年だったと思います、BEATのオリジナルマフラーの販売を開始しました。
名前は、よくある「〇〇スポーツマフラー」とかじゃインパクトが無い、と言うかダサイ。
逆に何か漢字の名前とかがシブイんじゃないかと色々考えしました。
良い音を売りとするからその特徴をどう表現するか・・・。
官能?
官能と表記するとそういう雑誌がある、紛らわしい。
マフラーはステンレスのパイプだから管、なので一文字変えて管能サウンドマフラー命名しました。
ある日ビートのお客様がいらっしゃった時の事「巷ではアデ管」と呼ばれている事を知りました。短くて呼びやすい、せっかくビートの人達が付けてくれたあだ名、あだ名で呼んでもらえる事は名誉な事なので使わせて頂いております。
当時まだSNSという言葉も無く個人の人が趣味のホームページを持ち、チャットが流行った後の掲示板全盛期の頃、ビートオーナーが沢山集まる人気の掲示板で「アデレイドのマフラー最悪」などのツリーが立ち上がりました。
<アデレイドのマフラー買ったが酷い爆音系だ。暴走族マフラー。うるさい。乗れない。買わない方がいい。捨てた。など色々6人の書き込みが・・・
が、しかしまだ一つも売れてませんが・・・。
ここの掲示板には6人もの購入したという人物がいるようだ。
言葉は悪いですが犯人は分かっていました。それはビート系のショップに頻繁に顔を出し各ショップのオリジナル商品を他方で評論している熱心な?都内のビート乗りの人。
その人は色々なパーツを全て知っているかの様にAの店ではBの評論、Bの店ではCの評論をして、時にはショップ店内で居合わせた別の客グループにあの商品は買うな!とか持論を展開している、ビートを扱っている業界でも来られたら困る客リストに入っていた要注意人物。ある時よりうちにも頻繁に訪れるようになっていました。
新しいパーツがあったら見せてくれと言う・・・
私はこう言いました。「あまりあちこちで色々な事言わない方がいいと、、」この一言でその人は激怒 ”俺はスパイやってるんじゃない!!!と、怒鳴りながら帰りました。
その夜からです掲示板に6名のマフラー架空購入者が現れたのは。
うちの悪評が書き込まれる日は決まってその人は掲示板に現れません。
爆音と言われるようになってそれを求めていた押しの強い個性派揃いの関西方面のビート乗りの人に売れ始めました。まずは1つでも売れる事が大事、実際に使ってもらいその評価をしてもらう事と、回りの人に現物を見てもらい音を聞いてもらう事。
爆音を期待して買ったけど”普通に良音”の評判が出始めた管能サウンドマフラーはすぐに売れ始めました。
街を乗れないほどの爆音の書き込みが思わぬ宣伝に!?
掲示板に書き込みをしてくれたその人には「宣伝して頂き有難うございます。」と、お礼の書き込みをしたいくらいでした。
壊れるんです、、
少し走っただけで溶接ヵ所から取れる・・・
お客様から厳しい苦情と新品交換の電話が鳴る、売れたら売れた数だけ電話が鳴るような状況。
製作元へ新品交換をお願いすると「そんなの修理でだいじょうぶだよ~」とこんな感じ
原因を探そう、対策をしようという意思はない模様、それだけでは無く修理してもまた外れる始末。
コレ自分がやった方がましでは・・・?
自身それまで溶接はやていたが、専用の作業台を作ったり、治具を作ったりでマフラーはやった事がなかったが、やってみると(自分の方が全然上手い事が分かった)。
それから色々な試作テストを繰り返しながらその発展過程をビート・管能サウンドマフラー〇〇年モデルとしてシリーズ化が始まるのでした。